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『北斗の拳』で最も素晴らしい人物といえば、ミスミでしょう

三十一篇全比較

2007/02/23 初版公開

02.ミスミ篇

02.ミスミ篇 002-003話(全02話)

#002:11
#002:21
#003:10
#002:06
#002:16
#003:05
#003:15

 これも一分の隙もない見事な構成と云える。

序:ケンシロウの行動原理
破:ケンシロウ激怒
急:北斗神拳の真髄

 堀江信彦と武論尊が云う通り、この序破急でケンシロウが何の為に放浪するか、そしてケンシロウが使う北斗神拳が如何なる拳法なのかがよく判る。

起:ミスミ逃亡→スペードの片眼を奪う→ミスミの村へ
承:ミスミ帰還→スペード来襲→村人が殺戮される
転:ケンシロウとスペードの対峙→ケンシロウ捕縛→ケンシロウ挑発
結:ケンシロウ解放→形勢逆転→スペード刑死

 伏線の位置も完璧だ。綺麗に起承転結の中央に置いてあり、一定の調子で物語が推移している。元々原哲夫は齣構成が抜群に巧い人であるが*1、構成まで此程巧いとは思うていなかった。確かめてみるものである。

<<01.心の叫び篇<02.ミスミ篇>03.KING篇>>

補註

ページ数表記について
 普段は「ジャンプコミックスxx巻yyyページ」を指す「JC:xx:yyy」という表記を用いているが、今回は「完全版全14巻」が刊行されそちらで再読されている北斗istの方々も多かろう故、版に囚われぬよう「第xxx話のyyページ」を意味する「#xxx:yy」と表記した。「#002:06」なら「第2話の6ページ」を指している。但し一応単行本片手に内容を確認しながら誤りなきよう検めたつもりではあるものの、「捨て頁」「缺落頁」の所為で版によって指定したページ数には若干誤差があり、指定するページは決して正確ではない。抑も前後一二ページ程度の誤差を許容する検証である為、指定ページの画像も示しておくが、だいたいの目安として御覧頂きたい。
*1 齣構成が抜群に巧い
 齣の配置、視線誘導は勿論、原哲夫の漫画で重要な動作を示す絵や情報を含む台詞、擬音などを見落すことが殆どない。またあれ程描込む作家なのに、意外と頁の印象はすっきり白く、描込む作家にありがちな猥雑さ、劇画にありがちな鬱陶しさ、重さもない。
[北斗学]
じいさんっていう程
お年寄りにも見えないんだけど