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着流しになって携帯電話のホルダーを装着出来ないので『北斗の拳』モチーフの根付が欲しくなりました

拳王軍旗携帯電話用根付

2005/12/27 続報追記

儂は和装生活者

2005/12/26
 儂は和装で生活している。着流しというやつだ。余人が思うより過ごしやすい。だが、困ったことに携帯電話を帯びるのに困る。和人が作ってる癖に和装を前提にしていないからだ。それで帯に吊下げる為のストラップを探してみたが、なかなかいいものがない。其処で根付をストラップに附けて帯に吊そうと考えたのだが、巷で賣っている根付がどれも爺むさいか、江戸的な「おっ、粋だね」なんてこそばゆいものばかり、とても儂が使うものじゃない。だから己で作ることにした。

銀粘土

 今回の材料はPMC3という粘土。銀と水と結合材を混ぜ合わせたもので、焼くと結合材と水が蒸発して純銀になるらしい。尋常には銀粘土というそうだ。これが流石に銀、結構値段が張る。失敗すると勿体ない。だからラオウ様とヌメリのフィギュア製作に使っているスカルピーで先に原型を作り、銀粘土で複製することにした。スカルピーが勿体ないが、銀粘土に比べれば遙かに安く、然も複製するので色々な工夫が出来る。

拳王軍旗デザイン

写真 デザインは根付であるから帯に通し易くなければならぬ。懐中時計のようなものが使いよく、懐中時計のような円盤状であれば意匠も凝らし易い。だから直径5cmか6cm程度の円盤に何やら文様をつけることにした。すると、直感的に拳王軍の軍旗が脳裏に浮んだ。そうだ、拳王軍旗にしよう。
 拳王軍旗は二種類ある。左右に広がる羽根が二重になっているものと三重になっているものだ。レイが「お前らの血は何色だ」と叫んだ頃は二重、ラオウ様がフドウを暴行している頃のものが三重である。儂は初期型の二重羽根デザインを選んだ。
 こう云うのも何だが、三重羽根は漫画絵として量産するのに楽なデザインで、やや野暮ったい感じがする。左右の羽根が三重の羽根というより編目のようだ。二重羽根は量産するにはやや面倒臭いが、羽根の重なりが面白く、三重羽根より美しいように思う。また、コブラの鎌首にある二つの圓と左右各三つづつの羽根の圓、爪が握るような恰好の一つの圓が、恐らく無意味なのだろうが、様々な解釈が出来て面白い。例えば鎌首の二つが太陽と月、残り七つの圓が北斗七星、という工合、デザインに工夫が出来そうだ。

写真 実際の作業では右のような画像を原寸大で複数印刷し、切りとって実物と形を合せながら作った。實は右の画像、羽根と鎌首の圓や爪の形が正確ではないのだが、立体を造形するとどうしても歪んでしまうので、あまり正確である必要はない。飽くまで見本は見本である。
 このデザインはコブラの背に隠れる小さな丸が太陽で、外縁の丸が光暈を意味する。勿論これだけでは素っ気ないので外縁には拳王様初登場時の首飾りと北斗七星を表す圓を七つ加えた。首飾りには三つの丸がついているが、これにはオリオン座の三星の意味を込めている。何故オリオン座かというと、これは儂の拳王軍旗のデザイン解釈に関わっている。このことについては近いうちに「珍奇愚説」で述べるとしよう。
 このデザインのメダル状のものを銀粘土で二つ複製し貼合せて表裏同一にするつもりなのだが、コブラ部分が結構厚みがあるので、その中を全て銀粘土で埋めると結構な量になり、困ったことになる。値段が張ることもあるが、それより重さだ。使用目的からするとある程度重い方がいいのだが、おそらく50gを超えるだろう。幾ら何でも重すぎである。だからある程度空洞にしようかと思う。仁丹入れにでもしようかしら。

原型完成

 こういう工合で出来た原型が↓写真である。作業の為アルミ缶を土台にしてある。スカルピーが焼け焦げて解り憎いが、下部の拳王様の首飾り部分には筋彫りの細工が施した。だいたい三日がかりの作業である。写真を撮ってから原型を見てみると、まだ外縁が寂しいので、更に南斗六星を表す丸を六つ刻んだ。

写真写真

 まだ銀粘土が届いていないのであまり急いでも仕方ないのだが、到着したらすぐ作業出来るよう、先にシリコンで型を取っておこうとしたのだが、その為に用いたmr.シリコーンというシリコン、開けて吃驚、宣伝文句には「低粘度」とあるのに、パン生地くらい粘っている上、硬化剤についている計量スポイトが瓶の口に丁度入らない奇妙な大きさであった。一応油粘土で作った土台に原型を埋め、シリコンを流し込んでみたのだが、もしかすると、否、多分、このシリコンは失敗である。暫く経って触ってみたが、硬化する様子すらない。ネットで検索しても評判が悪い。WAVEのシリコンがいいらしいので、そちらにしときゃ良かった。
 然し巧くいくかも知れないので、期待しないで二日程待ってみようと思い、本稿を書いた。これで駄目ならどうやって原型を救出しよう。正月までに出来るかと思ったが、この分だと恐らく無理だ。年末に変な不安を残してしまった。

シリコン無惨

2005/12/27
 二日を待たずして失敗決定。硬化剤を攪拌している最中に固まり始めたので流し込んだのだが、攪拌が足りなかったらしく、硬い処と柔らかい所が斑になっている。この分だと恐らく柔らかい部分は何日待っても固まらない。此処は状況が悪くなる前に原型を救出することにしたのだが、何しろパン生地くらいの粘度である。なかなか綺麗にとれない。水洗いでブラシを掛け、ようやく除去できたが、硬化していないシリコンが土台の油粘土と融合、悪魔将軍xバッファローマンというわけにはいかず、プラネットマン+ウォーズマンと同じ始末に。お蔭で買い置きの油粘土があと一袋しかないし、硬化したシリコンは「燃えないゴミ」らしいのだが、硬化してないシリコンの処理が判らない。どうしよう。一応救出した原型の写真も載せておく。原型の右が前回言及した三重羽根デザイン。通販で買るジャンパーに印刷されているもので、コブラの顔がやや鋭い。

写真写真
写真

 それはそれとして、仕方がないのでWAVEの型取りシリコンHG017というなんだか住谷君みたいなのを通販で註文、今年の作業は多分これで終った。

歪んだ原型

2006/01/05
 シリコンが早くに届いたので複製、試作品を作ってみた処、酷く歪んでいることに気付く。恐らく制作中に様々な要因で歪んだのだろうが、この歪みは気持ちが悪い。修正せねばならぬ。

原型破損

 新しいシリコンは具合が良く、実に綺麗に固まってくれたのだが、これとまったく関係ない作業でうっかり原型を壊してしまい、シリコン型は残ったがやる気が失せた。然も『真救世主伝説北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章』のストラップが實に和装に適応して使い易い。作る目的も失せた。でもこの作業で得た知識はなかなか面白く、いつかまたこのシリコン型を使って何か作ろうと思う。銀粘土の扱いが意外に難しかった為、次の時はピューターにしようかな。

補註

 補記、註記せねばならぬことなど何もありませんでした。
[リュウガの副官]
銀製品なんて上等のもの
持つような柄じゃないのにね。