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テレビアニメ『北斗の拳 ラオウ外伝 天の覇王』第五話


テレビアニメ『北斗の拳 ラオウ外伝 天の覇王』第五話

 ウサとアミバの件がなくなったのは残念だが、今回のレイナとサクヤはそんなに煩くなく、餘りストレスを感じずに済んだ。抑も『北斗の拳』は本伝でも外伝でもトキが出て来ると佳い感じになるので、ウイグル獄長の見せ場もあったことであるし、面白く見られた。
 最後の場面、サクヤの言動からして、まぁ、ありゃユリア・シュウ・リュウロウ派の南斗縁者なんだろうね、天文とか卜占やる辺りも南斗っぽいし。骨占いくらいはバットにも出来るけどな! トキとも以前より面識があったように見えたのだけど、だとすると、トキって實に色々知ってるよなぁ、北斗世界の殆どのことを知ってるんじゃないか。
 ただ、やっぱりサクヤは拳王様に抱いて欲しいんだよね、だからトキと戦われることを避けたかったんだよね、意外に純情。

トキ収監とリュウガ臣従

 トキ収監の時期については、『北斗の拳 ラオウ外伝 天の覇王』と『北斗の拳 トキ外伝 銀の聖者』で大きく違うていて、儂は『銀の聖者』の説を採る者であるが、『天の覇王』の場合、トキ収監の時期はリュウガの臣従時期が問題になっている。リュウガ臣従の経緯が本伝と違うている為、その説を採るか採らないかで、ある程度『天の覇王』と『銀の聖者』を摺り合せることが出来るのだ。
 ただ、そうしてしまうと、これに続く「鬼の覚醒」の解釈が大きく変ってしまう。本伝と『天の覇王』ではリュウガ臣従の経緯は違うているが、「非情であるラオウ様」に臣従を申出る、というリュウガの内面に於いてはどちらのエピソードも同じであり、とした場合、ラオウ様がトキを殺さずにカサンドラに収監するのは、ラオウ様の「有情」である。であるならば、トキ収監はリュウガ臣従以前でなければ理窟が通らない。
 もし『北斗の拳』が現実にあった出来事であるとして、それが史書としてまとめられたならば、その書物の主人公は間違いなくラオウ様であり、紀伝体で記されたならば、最初に「ラオウ本紀」若しくは「拳王本紀」が立てられる筈である。これがもし実在したとして、『北斗の拳』の作品群が史書に則って描かれた歴史漫画であったと考えると、トキ収監の時期と、リュウガ臣従の時期は、恐らく史書には明記されておらず、異伝として『天の覇王』説と『銀の聖者』説が併記されている。そうであるとすると、どのように記述されているか、儂にはある程度想像出来る。紀伝体の史書にはこういうことがよくあるのだ。そしてそういう歴史を漫画化する際、黒鉄ヒロシなら、全ての説を併記してしまうだろう。
 本来、我々は与えられた資料のみを使うて読み解くべきではあるが、トキ収監時期については、少しアクロバティックな解釈をしても許されると思う。『銀の聖者』でトキの前に現れたリュウガの立振舞いをソウガのものとしてしまえば、すんなり穏当に解釈出来てしまうのだ。勿論『銀の聖者』ではカサンドラ収監後にリュウガがトキの許を訪れユリアの生存を教える件があるが、あれは後日のことで、『銀の聖者』の通りリュウガであったことにすればよい。この辺りは些細な問題だろう。史書でも、それを行った人物が史料によって違う、ということはよくある。

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