北斗の拳 蒼天の拳 DFS 北斗の庭園
週刊コミックバンチ 2008 No.47


週刊コミックバンチ 2008 No.47

●『北斗の拳 トキ外伝 銀の聖者』
 今回は原作をほぼその通りになぞっているのでコメントに困るが、先のアミバの時と違い、みっちり飛ばさず描いている辺りは偉いと思う。好きでないとこの仕事は辛いよね。ただ一つ「ラオウ様は嬉しくって遊んでたけどトキは殺る気満々だよーん」という説明がついていたことに注意。

●『花の慶次 ―雲のかなたに―』
 コラムに化粧が崩れ頬紅を塗りたくった不細工女のエピソードが紹介されているが、儂はこれって『伊勢物語』の十四段のパロディじゃないかなぁ、と思うていて、長いこと気になっている。
 『伊勢物語』の十四段は「桑子にぞ」というお話。在原業平が奥羽を訪れた折(東下り)、田舎女に惚れられて田舎臭い歌を詠まれて求愛されたのだけども、業平ったら優しいから、まぁいいか、と一晩付合った、そしたら女がすっかりその気になっているし、業平は「俺、都に帰るし、田舎臭いお前に愛着なんてないし」と歌を詠んだのだけど、女は「あの人わたしのこと愛しいって云ってくれたのよ」と勘違いしていた、という内容。
 前田慶次郎は『伊勢物語』を愛読していたというし、道中記は米沢に「東下り」する道中に記されたもの、『伊勢物語』といえば「東下り」で在原業平は日本最高の色男、前田慶次郎も意識していたと思う。だから、前田慶次郎はきっと確かに不細工な女を見て「コイツを攫うか」と思うた事件はあったのだろうけど、「桑子にぞ」を意識して「田舎」を強調しパロディにしたんじゃねーかなーと思うのさ。

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