北斗の拳 蒼天の拳 DFS 北斗の庭園
週刊コミックバンチ 2009 No.6


週刊コミックバンチ 2009 No.6

『義風堂々!! 直江兼続 前田慶次 月語り』

 民本政治ってのは当時のオーパーツなんだけど、信長だと出来そうな気がしてしまう辺りも、信長って便利なんだよなぁ。本当の信長は古典的な儒教政治を目指していたってのが穏当な見方なんだけども、キリスト教の布教を認めていたという、別に認めたってだけで推進したわけではないが、当時の政治家としては珍しい寛容さが、信長にこういう「ありもしないこと」を信じさせる力を与えているのだね。

『北斗の拳 ジャギ外伝 極悪ノ華』

 面白いなー、矢張り名作の予感、面白いよ、これ。
 今回はリュウケンが何故ジャギを伝承者候補にしたがらないか、その理由が解りましたな。ジャギが北斗神拳の伝承者候補になるのは、リュウケンにとって辛いこと、翻ってジャギにとって辛いであろうことが察せられるんね。リュウケンは、ジャギが北斗神拳伝承者になることによって、「ひとりぼっちになる」に等しい苦しみを味わうであろうことを思い遣って、ジャギを弟子にしないんだ、多分。
 こういう誰も悪くない話、好きだなぁ。

『北斗の拳 レイ外伝 蒼黒の餓狼』

 アイリの偽物くらい見抜けよ、愛しい妹だろうがよ、とは思うが、まぁ、遠かったんだろう。多分ケンシロウの視力なら問題ないだろうけど、レイは所詮は凡人だからね。
 然しシュウが出てくるところが唐突で、なんか劇場版『DRAGON BALL』のピッコロさんみたいだ。一応、前にきちんと登場してるんで、ネタフリは出来ていた、伏線は張れていた筈なんだけど、なんで唐突に見えるんだろう。先の六聖拳会議の時にそれとなく再登場を匂わせるような台詞でもあれば違ったのかな。
 あと、やっぱりこの人、絵の構成が変だよ。普通、反帝軍がザンの一味を包囲する絵を大きく描かないか? これが劣勢を打破してる絵なんだから。どうせ負けないに決まってるザンとの殺陣なんて、どうでもいいんですよ。それと、縦長の齣はアクションに不向きなんだ。人の目は横長で、横に並んでいるから、横長の齣は素早く見られるけど、縦長の齣は僅かだけども見るのに時間がかかるんだ。その僅かな時間が、齣と齣の流れを止めてしまう。だから、ああいう「素早く動いているであろう絵」を縦長の齣に描くには、それなりの意味があって、少なくとも他の作家はちゃんとそれを意識して描いているのですよ。
 でも猫井さんはただ描きやすいから描いているようにしか見えん。齣割りに意思が行き渡ってない感じがするんだ。その点、原御大は天才的な齣割りの名手だから、比較されると、猫井さんも辛いかも知れん。然し、この人の齣割りは、原御大と比較しなくても、下手なんじゃないかなぁ。

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