んなアホな

北斗の拳 蒼天の拳 DFS 北斗の庭園
ヒルカに辯護の餘地あり

 冷酷非情と呼ばれるには不審なヒルカの行動について解釈を加えました。


ヒルカに辯護の餘地あり

メモ*1

冷酷非情といわれる男?

 テレビアニメ版に拠るとヒルカはザク様の配下であったらしく、フドウとの戦いで多くの部下を失うたザク様の前に颯爽と現れフドウを陥れる「妙案」を献じている。その「妙案」というのが、我が子タンジとジロ*2を人質にして流砂地に放り込むというあの悪評高き計略で、そのような策を思いつき実行出来ることからだろう、「ヒルカとは拳王の部下の中で/最も冷酷非情と/いわれる男!!」(JC:14:021)と噂されていた。
 処がよくよく考えてみると、ヒルカはフドウの村を襲うて子供を攫うたのだ。どの子供でも好きなだけ攫えた筈である*3。にも関わらず、ヒルカは子供を二人だけ、然も敢て我が子だけを攫うた。フドウを陥れるなら、別にどの子を選んでも同じではないか。いっそ全員人質にしたいくらいである。それを、どうしてヒルカはタンジとジロを攫うたのか。どうして他の子を放置したのだろうか。また命を取らなかったのか*4
 「拳王の部下の中で/最も冷酷非情と/いわれる男」にしては妙である。儂がヒルカなら我が子は選ばぬし、他の子も放っておかない。全員殺すか全員人質にするだろう。結局ヒルカはタンジとジロしか攫わなんだ為に、フドウは難なく陥れられたが、戻ってきたケンシロウまでは封じられなんだ。牙大王がマミヤとアイリを人質に取った時のことを思えば、幾ら人質を取ってもケンシロウを封じることは出来なんだことと思うが、それでもジャッカルのように巧くやればその場を逃げおおせるくらいの役にはたった筈だ。特にフドウを陥れた時、ヒルカは崖の上に陣取っていた。敵に足元を見られない位置にいた。足元に人質を隠してフドウの出方を探りながら人質を小出しにしてもよかったわけだ。それを、あれだけ周到に策を練られたヒルカにしては、杜撰ではないか。ヒルカはどうしてタンジとジロを殺さずフドウに拾わせたのか。どうしてタンジとジロだけを攫うたのか。どうして他の子に手を出さなんだのか。どうしてもっと人質を巧く使わなんだのか。「拳王の部下の中で/最も冷酷非情と/いわれる男」にしては、甘くはないか。

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aside

*1
2007/11/11.再編公開
*2
 テレビアニメ版では放送コードに引っ掛かるのか「遠縁」になっていたが、そんな、遠縁にするくらいならいっそ無縁でもよかったのに。冷酷非情を強調する為に「実父」にしてたんだから、「遠縁」じゃ意味がなかろう。
*3
 子供を欺して誘い出した可能性も考えられはするが、多分村を襲うて攫うたのだと思う。テレビアニメ版では村の警備係を殺害し子を攫う描写があるし、そうでなくてもヒルカは拳王軍の将である。わざわざ幼気な子供を口八丁手八丁で外に誘い出して攫う……なんてことはしないだろう。襲うて攫うた方が楽だ。
*4
 ヒルカを撃退したあとケンシロウ一行は一旦フドウの村に寄り、フドウと子供たちは再会してお互いの無事をただただ喜んでいた。誰も死ななかったという記述は何処にもないが、もし死んだ子がいたなら、フドウは再会するなり「〜〜と〜〜と〜〜はどうした?」と訊くであろう。また子供たちも「うわーん、〜〜と〜〜と〜〜が死んじゃったよー」などと泣いたに違いない。そうでなかったということは、多分誰も死んでいないのだ。またテレビアニメ版では一寸したハプニングでベッドの下から出られなくなったカンだけがヒルカに見付からず攫われなかったことになっているが、よくよく考えてみると、この後カンはどうやってベッドの下から脱出したのであろうか。ヒルカ侵入の際子供たちはワーキャー騒いでいたが、矢張りタンジとジロ以外は無事だったのだ。

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