幾ら何でもあの傷はバレるわよ
大きすぎるでしょう
何で切ったのかしら

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アリサ伝

ユダに使えたアリサの伝記


アリサ伝

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名称・呼称不明
渾名・異名ユダの女
通称・仮称ユダの女/アリサ
初登場『北斗の拳』第076話「南斗六星 光る!!の巻」
所属U.D
拳法・闘法不明
身分・階級ユダの女→慰み物
属性・分類女/従属
UDな言葉そ…そんな/あの荒野に/わたしひとり/生きては………(JC:09:093)

続き

メモ*1

アリサについて

 ユダの女の一人。「アリサ」の名は『北斗の拳2000 究極解説書PART2』に基づく。
 畏れ多くも拳王様に背かんと欲心を起したユダめが副官ダガールの報告を聞き「拳王を/あなどるな」と注意を促している時、立並ぶ美女の中からアリサを選んで髪の毛をむんずと掴み、額の傷を咎めた。曰く「おれは/神が この世に/創りだした/最も美しく/最も美しい/至上の男!!」「その おれを/愛する資格を/あたえられるのは/完璧に美しい/ものだけだ!!」「おまえには/その資格が/なくなった/消えうせるがいい」。ユダはアリサの辯明に耳を貸すこともなくアリサを階下に放り投げ、「その者に/もはや/用はない」「連れ/去れ!」と野獣が如き部下どもに下賜した。部下はアリサを担いで大喜び、恐怖に青ざめたアリサの「た…助けて〜!!」の叫び声から、アリサ以前にも同じ目にあった女が何人もいたことが判る。

アリサの台詞から判る「ユダの女」

 『北斗の拳 ラオウ外伝 天の覇王』が『北斗の拳』世界の戦国史面を掘下げたことで、「ユダの女」が単なる慰み物ではなく所謂「美人計」の道具でもあったことになった。然しそうするとアリサの台詞は奇妙である。
 『北斗の拳 ラオウ外伝 天の覇王』に登場した「ユダの女」イザベラは閨中で玄王サリムを暗殺しているが、毒を使ったにしても、相手も世紀末の荒野で覇を唱えんとする王のひとりである。何の武芸もなしに名を成したわけではあるまい。そんなサリムを相手に、イザベラは刀で心臓を貫いて殺している。喩え毒で弱った相手とはいえ、それなりの腕利きを何の武芸もなしに殺し得たとは思えない。
 また同作中ではマミヤも訓練を施されていたと思しき描写があり、マミヤの戦闘技術も「ユダの女」として仕込まれたものと解釈出来る。ケンシロウと接吻して見せ、ケンシロウのフィアンセを騙って牙大王に近づき、娥媚刺で幻惑して殺そうとする手管は成程U.D仕込みと見える。
 イザベラが単独行で玄王領から帰還し、マミヤが荒野でそれなりに危機を脱しながら生きてきたことから、アリサにもそれなりの戦闘技術がありそうなものである。然し「あの荒野に/わたしひとり/いきては………」とユダに捨てられることを恐れるばかり、ただただ非力に見える。とてもイザベラやマミヤのような戦闘技術があるとは思えない。

 果たしてアリサは非力な女なのか? 或いはその力があってさえアリサは荒野を恐れたのか? マミヤの肩の「U.D」の紋章を見たメディスンシティーの市民は「かわいそうに/あの女も/地獄をみて/きたのか!!」(JC:09:082)とマミヤを憐れんだが、少なくともそんな「ユダの女」でなくなることをアリサは恐れていた。アリサは荒野を生きることより「地獄」と形容される「ユダの女」であることを選んだのか?
 所詮こんなものかも知れない。どんなに酷い境遇でも、その生活に馴染んでしまえば安住してしまうものなのかも知れない。アリサにもそれなりの戦闘技術があるのかも知れない。その上で「ユダの女」に安住してしまったのかも知れない。アイリにしても奴隷の身に甘んじ人形として生き存えることを選んだ。アリサに戦闘技術があるやなしやなど野暮な疑義やも知れぬ。戦闘技術があってさえアリサは奴隷であることを選んだ。それが当り前なのかも知れぬ。マミヤやレイナのように運命を咬み破ろうとする方が寧ろ珍しいのだ。稀少な例を挙げて大多数を貶めてはなるまいか。

aside

*1
 本記事は1998年から2004年まで執筆掲載していた『北斗人物列伝』の再編集掲載記事です。2004年にサイトを改装している最中にHDDがクラッシュし、全てロストしたと思っていましたが、別のHDDに取っていたバックアップを2011年三月に発見したので、少し手を加えて再掲することにしました。

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