じいさんっていう程
お年寄りにも見えないんだけど

北斗の拳 蒼天の拳 DFS 北斗の庭園
三十一篇全比較 02.ミスミ篇 002-003話(全02話)


三十一篇全比較 02.ミスミ篇 002-003話(全02話)

 編集者堀江信彦御大が重視し、原作者武論尊御大に何度もリテイクしたという曰く付きの第二話と第三話である。第一話が物語の外面を示すものであるなら、この第二話と第三話は物語の内面を示すもので、この第二話・第三話が成功しているからこそ『北斗の拳』は五年に及ぶ長期連載に堪えられたと云える。

続き

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 これも一分の隙もない見事な構成と云える。

  • 序:ケンシロウの行動原理
  • 破:ケンシロウ激怒
  • 急:北斗神拳の真髄

 堀江信彦と武論尊が云う通り、この序破急でケンシロウが何の為に放浪するか、そしてケンシロウが使う北斗神拳が如何なる拳法なのかがよく判る。

  • 起:ミスミ逃亡→スペードの片眼を奪う→ミスミの村へ
  • 承:ミスミ帰還→スペード来襲→村人が殺戮される
  • 転:ケンシロウとスペードの対峙→ケンシロウ捕縛→ケンシロウ挑発
  • 結:ケンシロウ解放→形勢逆転→スペード刑死

 伏線の位置も完璧だ。綺麗に起承転結の中央に置いてあり、一定の調子で物語が推移している。元々原哲夫は齣構成が抜群に巧い人であるが*1、構成まで此程巧いとは思うていなかった。確かめてみるものである。

aside

*1
 齣の配置、視線誘導は勿論、原哲夫の漫画で重要な動作を示す絵や情報を含む台詞、擬音などを見落すことが殆どない。またあれ程描込む作家なのに、意外と頁の印象はすっきり白く、描込む作家にありがちな猥雑さ、劇画にありがちな鬱陶しさ、重さもない。

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