あんなに男前になったのに
バットのファンだって女の子、聞かないね
なんでだろう…

北斗の拳 蒼天の拳 DFS 北斗の庭園
三十一篇全比較 18.新伝説創造篇 137-139話(全03話)


三十一篇全比較 18.新伝説創造篇 137-139話(全03話)

 この帝都にまつわる話はよく日本の戦中天皇制をモデルにしていると云われるが、他の…例えば『男大空』などと違うて『北斗の拳』は天皇家を醜く悪どく描こうとはしていない。寧ろ非力にして権威を横領された天帝ルイを哀れげに描いていた。これは東京裁判が昭和天皇の罪を問わなんだ史観とほぼ一致し、この辺り、武御大は自衛隊に居た人だ。東京裁判の判決を政府が受入れたように受入れ、中庸、穏当な史観をお持ちである。明らかな反日左翼の雁屋哲とは随分違う。このことについては別に章を立てて詳しく論じる。

続き

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  • 序:苦闘するリンとバット
  • 破:帝都軍の暴虐
  • 急:支配者の姿

 この篇は帝都が支配する世がどういう状態であるかを示している。だから序破急を見ても、死の意味も理解出来ぬ幼きマムを孤児にしてしまう非道な帝都、バットと間違えジュンを殺した挙句バットとリンではないと判ってもネネをリンと称して処刑しようとする滅茶苦茶な帝都、バロナのような馬鹿に権力を与えている愚かな帝都、という工合、如何に帝都が愚かで悪辣かを描かんとする作者の意図は明白である。

  • 起:帝都の圧政→指名手配→北斗の軍
  • 承:伝説の予感→謎の難民→郡司令バスク
  • 転:公開処刑→奇跡の男→北より死を告げるために
  • 結:さっきの黒豚→バスク通じず→涙の再会

 三話しかない為、あらすじをまとめるとこれだけだが、いやいや中身は濃い。何故なら描かれざる男バットの苦闘が透けて見えるからだ。それは何もリンがバットの傷跡をケンシロウに見せたからではない。先に書いた通り「ジャッカル篇」できちんと性格設定を仕込んでいたからである。バットはタキら孤児の為に命を惜しまぬ優しさを秘めた少年で、リンは全ての孤児の哀しみを収斂する存在だから、バットはリンに無制限の優しさを注ぎ護らねばならぬという構図が既に「ジャッカル篇」で設定されていた。だから我々読者はリンに傷跡を示された時、バットの無制限の優しさを思い出し、そうか、バットはそういう男だった、と思うことが出来た。その仕込なしにいきなりあの描写があっても白々しいだけだ。バットがどう育つかは「ジャッカル篇」で既に決定していたと云えよう。
 然しバットめ、恐るべき美男に育ちやがった。滅茶苦茶男前じゃないか。

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