それが問題だ

 ケンシロウとユリアの関係について考えている。勿論両思いの引き裂かれた婚約者なのだが、その有り様について、ギリシア神話のオルペウスとエウリュディケであるか、シェイクスピアのロミオとジュリエットであるかについて、悩んでいる。

続き

 オルペウスとエウリュディケであるならば、ケンシロウは「成功したオルペウス」であると云え、そのことは既に「北斗学」で論じている。だが、北斗練気闘座でユリアが仮死状態で眠っていたことを重視するならば、ユリアが「結ばれたジュリエット」だったとも考えられる。北斗と南斗がモンタギュー家とキャピュレット家にそのまま対応するわけではないが、それでも様式は対応しているように思えるし、それで充分な気がする。
 もしこれを『ロミオとジュリエット』に擬えられるならば、『北斗の拳』には他にもシェイクスピア悲劇に似た筋立てのシナリオがある。先づカイオウとヒョウとケンシロウの関係はそのまま『ハムレット』である。そしてサヴァの王位継承劇はそっくりそのまま『リア王』だ。成程、もしかすると『北斗の拳』はシェイクスピアなのかも知れない。
 処が、であるならば、『オセロー』と『マクベス』についても考えたい処だが、どうも『オセロ』と『マクベス』に似たシナリオはない。比較的レイとマミヤとユダの関係が『オセロ』っぽいが、幾ら何でも穿ちすぎだろう。頭の片隅に置いておくくらいの価値はあろうが、無理がある。
 世間のみんなはどう考えるだろうなぁ。『北斗の拳』はギリシア神話であるというべきか、シェイクスピアであるというべきか、それが問題だ。

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