裏切りのユダについて

 妖星のユダこと南斗紅鶴拳伝承者ユダのモデルが『新約聖書』のイスカリオテのユダであることは勿論常識であると思うが、単に「裏切り」というキーワードのみで考えるのは早計で、意外と細々とイスカリオテのユダにしてるのだなぁ、という感じがしているが、なかなかどうして、巧く改変している為、ここがイスカリオテ、と示すのは難しい。
 譬えば、妖星のユダはレイの胸の中で死んでいるが、あれは「ヨハネによる福音書」にてイスカリオテのユダがイエスに接吻することでその人がイエスであることをローマ兵に示した故事を蹈襲しているのではあるまいか、と思うのだが、これを論証するのは骨が折れる。イスカリオテのユダが自殺していることも、妖星のユダに一致すると思うが、これも説明しにくい。
 儂は『北斗の拳』の物語が救世主の分割した要素を具え持つ強敵たちが一人一人死ぬことでケンシロウに救世主たる要素を段階的に賦与する恰好で救世主伝説になっている…と考えていて、その中でもレイとユダの件は可成り重要なのだが、これを説明する言葉がなかなか見当らず困っている。
 他にもサウザーが死の間際にリンによって「子供のよう」と喩えられ、また練気闘座でリンがラオウ様とケンシロウの子供の頃の姿を幻視する描写があることも、ケンシロウの「救世主化」の一貫だと思うのだ。それが『新約聖書』の記述の何処が出典になるのか思い出せない。
 さてさて、どうしたものか。

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才兵衛 URL

2008.08/19,(火)01:10 edi/del

 今思い出した。イエスが「子供として」描かれるって記憶が不正確だった。「神の子として」描かれるが正解だな。

才兵衛 URL

2008.08/27,(水)00:01 edi/del

追記
 『ユダの福音書』に「イエスが子供になって」という記述があったことを思い出す。ま、『ユダの福音書』じゃ使えないなぁ、存在が知られるようになってから日が浅すぎる。

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