随分経っても
まだまだ何か
あるものね

北斗の拳 蒼天の拳 DFS 北斗の庭園
北斗の拳 蒼天の拳
- Northstar Bluesky -

 『北斗の拳』『蒼天の拳』にまつわる諸々の情報を集めています。


週刊コミックバンチ 2009 No.20

 『全能のノア』読んで『トータル・リコール』思い出した。第一話が設定説明に終始せねばならないような作品が餘り好きではない。はじめる前にシステムの説明を長々されるゲームも同じ。さっと読んでスッと入れるのがいいなぁ。

『義風堂々!! 直江兼続 前田慶次 月語り』

 景虎が悪役になるのは当り前なんだけど、もう少し意外性が欲しかったなぁ。でも奴隷制度なんかから逃げない姿勢は立派。
 この後、謙信は柴田勝家を蹴散らして上杉の精強を見せつけた後に急死、天下の夢が宙ぶらりんになった状態で御舘の乱がおこり、なんとか景勝が勝利するも天下の望みは潰える、という展開になるわけだが、これは別段工夫しなくても面白そうだなぁ。謙信の勝たせ方と死なせ方が味噌だね。茂助の仇討の経緯がよかったので信じていいよね。

『北斗の拳 レイ外伝 蒼黒の餓狼』

 なんだよリマ、生きてんのかよ、しまらねーなー、猫井さんにはガッカリしたぜ、この何週か誉めてたらこれだよ、だから同人出身はアレなんだ。
 然も聖闘殿みたいな新設定が出て来て盛上がる処の筈なのに、餘りに唐突でちっとも盛り上がれねぇよ。レイが無策にしか見えないのが問題だし、拳王様聖帝以下みんなが来てるのはいいのだけど、レイを倒すくらいで最強を競わてもね、ラオウ様やサウザーにしたら「このオッサンなに云ってんの?」って感じじゃないか?
 然もこの後ロフウ、どうせ負けちゃうんでしょう、ということはロフウはラオウ様の足元にも及ばんことになるよね、この後ラオウ様はレイを倒しちゃうんだから。だいたい嫁に顔切刻まれてやがんの。最初出て来た時は良かったのに、どんどん小物化していくよね、ロフウ、美勇団を倒した時がピークだったね。
 それにこの時ラオウ様とレイってば顔合わせてるわけじゃない、名乗りはしなくてもさ。レイめ、どんだけ目が悪いのか。お前シュウやボルゲの次に見えてないだろ、アイリよりマシな程度で、赤鯱よりも目が悪いんじゃないか。この時居ただろ、どうして忘れる!
 きっと最終回が近いのに、ちっとも盛り上がれないまま終りそうだ。どうすんだよ、これ、ユウ様の人柄と台詞回しも変っちまってるしさ、どうすんのよ、これ。
 嗟乎、早く『北斗の拳 ジャギ外伝 極悪ノ華』の続きが読みたい。アタシ、ジャギが好き。アンナの気持ちがよく判るよ…。アンナ、よく五年も待てたなぁ。儂、二週でもう恋しくなってるよ。

週刊コミックバンチ 2009 No.19

 ほんと、と学会の会長はロリコンだなぁ。ひとつも共感出来ないぜ。これのどこが面白いんだろう……。

『蒼天の拳』

 えらく短いなー、と思ったら矢張り、十一ページしかなかった。
 でも、成程、こういうことね、という感はある。つまり今回の話はラオウ様がユリアを殺そうとして泣く話のリメイクなんだよ。則ちヤーマも美福庵主、夏文麗と同じく分割されたユリアのひとりだったわけだ。
 多分、ヤーマは殺されない。ラオウ様がユリアを殺さなかったのと同じだ。シュケンはヤーマを殺せない。ただ、曾て西域の仏塔で狼に身を窶し拳志郎を襲うたヤーマが北斗神拳に怨み言をいうていることから、ヤーマはこの時シュケンに殺されなかったことでシュケンを恨んでいる、という展開になるのではないか。世の為に兄弟弟子を皆殺しにしておきながら、情に流され自分を殺さなかったことを、ヤーマは恨むのではないか。
 儂としては、その後シュケンが別の女と子を作って北斗宗家を継がせていることを、悋気と大義を綯い交ぜにして恨んで欲しい処だが、まぁ、それは望めまい。幾らなんでもドロドロしすぎるもんね。

『義風堂々!! 直江兼続 前田慶次 月語り』

 このお話の弱点は『花の慶次 ―雲のかなたに―』の影響で直江兼続の武力に全幅の信頼を置けない処だなぁ。敵に囲まれると変な緊張を覚える。その分だけ『花の慶次 ―雲のかなたに―』のような明るさが出ない。『花の慶次 ―雲のかなたに―』以降の時代物は明るさがないとウケないからね。『へうげもの』とかも明るいでしょう。それは主人公に「多分無事に済むだろう」という安心感があるから……身の安全を保証されているからなんだけど、直江兼続は前田慶次郎より弱いし古田織部よりも大物だから、その分だけ危ないんだ、史実として殺されちゃいけないのに、殺されるかも知れないと心配しなきゃならない。その緊張感が、スパッと明るく気を抜かしてくれない。
 十六歳という設定がそれを難しくするだろうが、そろそろ読者が安心してみられる得意技を直江兼続には見せて欲しいところだ。とはいえ、史実の直江兼続は「こころせわしきひと」で、クレームが面倒になったからって閻魔大王に手紙書いて訴訟人を殺したり、難癖が気に食わないからって徳川家康に喧嘩売ったりするようなキレ藝の人だから、もともと危なっかしい人ではあるんだ。だから直江兼続は今まで小説などの主人公になってこなかったのだね。史実として死んじゃいけないのに、すぐ筆が泳いで殺しそうになってしまうような人なんだ。そして兼続が死んでも、そんなに歴史が動かないんだ。そりゃ難しいよ。
 だから本作では兼続の危なっかしさに意味を与える為に兼続の出生を上杉家の存亡に結びつけていて、これは非常によく出来ているのだけど、直江兼続の「佐渡で誰か解らんようなイロモノ武人に負けたイメージ」が直江兼続の行動を制限している。今回のようにフラフラ歩いていると、「おいおいもっと自重しろよ、お前そんなに強くないんだしさ」という気にさせてしまう。前田慶次と違って直江兼続はフラフラ歩いてちゃいけないキャラクタなんだ。またいつイロモノ武人に負けるか判ったもんじゃないからな!
 ということで、儂は思うのだけど、茂助には期待出来ないから、直江兼続より強そうな従者をもう一人つけたらいいんじゃないかな。犬のように忠実で、一人では無害で、兼続より強い従者がいると、安心感が出るよ。

週刊コミックバンチ 2009 No.18

『義風堂々!! 直江兼続 前田慶次 月語り』

 直江景綱の問答無用の口封じに文句つける人が居そうで厭なんだけど、これが所謂「戦国モノ」のルールだと諒解して貰わないと、素養の有無を問わなければならなくなるんだよね、でもそれが解らない人が世間に沢山居るからなぁ。
 要は、この当時は「個人」という概念がなく、個人は「家」に帰属するものだったから、家の存亡に拘る大事ならば、個を切捨てることは問題視されなかったんだよ。もしそれが心の問題として厭だったのなら、まぁ、出奔することも出来たし、現に当時沢山あったんだけど、それはそれで難しいことで、それにも特別な才能が要る時代だったのさ。少なくとも、あの場で直江を倒すか逃げるか出来る力がなけりゃ、個を張ることなんて出来ない時代だったんだ。それが要求されるのが「武士」という身分だったんだ。そしてそれが出来る超人として描かれていたのが『花の慶次 ―雲のかなたに―』の前田慶次郎で、前田慶次郎はそれが出来るから戦国モノの主人公になれたんだよ。

『北斗の拳 レイ外伝 蒼黒の餓狼』

 顔の傷かぁ……引く程の秘密じゃねぇなぁ、あと女が憎い程度だと此程の悪事の理由にゃならんなぁ……その悪事だってまだ姑息のレベルを脱してないし……。

『北斗の拳 ジャギ外伝 極悪ノ華』

 今回はほぼ予想通りの内容、アンナは酷いことになり、ジャギは間に合わなかった。然しアンナの限りに於いてはジャギもヒョウが謂う「北斗宗家の男たち」と同じく「女の愛に生き」てんだよなぁ、物凄く怒ってるし哀しんでるし、この限りに於いてはジャギにも北斗神拳伝承者の資格はあるんだよなぁ、可哀想に。
 処でジャギといえばショットガンだが、そのジャギがショットガンで殺されそうになるって、なんか論理的だなぁ、と思うのだけど、どうだろうか。今まで含み針程度は使ってたんだけど、ケンシロウを叩きのめすのなら、別に銃を使っても良かったわけで、それでも銃を使わなかったのは、一応拳法家としての矜恃がまだあったのだと思うのよ。含み針だって、ケンシロウが使うヌンチャクと其処まで違う武器じゃないからね。そんなジャギの最後の矜恃を打ち砕くのは、矢張りこういう酷い出来事で、もうこれでジャギは最後の矜恃も打ち砕かれ、ダークサイドに堕ちるんだよ、拳法が何の役に立つ、てなもんで、リュウケンすら恨むようになる。
 それで予想するのだけど、きっと次回には、そんなジャギが、ケンシロウに助けられてしまうんじゃないかな。ジャギがアンナの亡骸を抱いて飛出したことをケンシロウは知っているわけだから、きっと追掛けてきている。そしてジャギの危機を知り、良かれと思って助けるんだけど、ジャギはアンナの復讐の機会を永遠に奪われるんだ。逆恨みだけど、恨むには充分な理由になるんじゃないかな。

週刊コミックバンチ 2009 No.17

『義風堂々!! 直江兼続 前田慶次 月語り』

 永禄三年にあった異例の越後下向を設定に組込んでいるのは巧いと思ったが、解説の中で話が前後している箇所が幾つもあったので、儂はヘッチャラだが、解り憎い人が居るかも知れないね。あと、話を判りやすくする為にそんなに細かくするべきではないかも知れないが、当時近衛前久は「近衛前嗣」を名乗っていた。「前久」を名乗るのは翌年以降のこと、註釈があっても良かったかも。

『蒼天の拳』

 案の定、今回からは回想篇になった。然しヤーマの兄さん、まだ名がないね。名が欲しい。
 今回のシュケンは前回に比べシュケンの顔に人柄が籠っているように見える。原御大が竟にシュケンの人柄を掴んだのか。
 ヤーマの表情が読めない。

『北斗の拳 ジャギ外伝 極悪ノ華』

 『北斗の拳 ジャギ外伝 極悪ノ華』と他の外伝の間でラオウ様とジャギの関係に混乱が見られるように思うていたが、「兄者…/何を…」の台詞を見るに、仮面を被るようになって移行のラオウ様とジャギの関係は改善している様子、何があったかは判らないが、これで他の外伝との間にあった差異が解消されたように思う。
 『北斗の拳 リュウケン外伝』とは核戦争勃発時の北斗四兄弟の置かれた状況が違うているが、孰れにしろジャギはシェルターに籠らずに助かった模様、爆心地から遠かったからだろうか。核ミサイルは矢張り一発二発ではなく、齣にあるだけで三十九発、全世界で少なくとも八十発以上は撃たれたものということが判った。爆発の規模にも大小あるようだから、ジャギが見た爆発は比較的小規模なミサイルに拠るものであろう。
 ラオウ様とリュウケンの会話は、ラオウ様が一度は伝承者に選ばれている、それをラオウ様が固辞していると見て良いのだろうか。それとも『北斗の拳 リュウケン外伝』で描かれた契約なのだろうか。
 アンナは生きていたが、今回ばかりはジャギ、間に合わんのじゃないかなぁ。きっと次回、酷いことになるなぁ。

週刊コミックバンチ 2009 No.16

『義風堂々!! 直江兼続 前田慶次 月語り』

 多分武村さんは茂助を介してこの原作付作品を理解しようとしているな。茂助の顔が活き活きしてる。逆に他のキャラクタが未だ我が物になっていないのだろう、やや類型的、三十話までにはもう一人か二人、物にしたキャラクタが欲しいところ。
 最後の謙信、与六を殺そうとしているかのように見えるんだけど、これは態とだよね、きっと。

『北斗の拳 レイ外伝 蒼黒の餓狼』

 ユウ様がなんでこの街とみんなが好きなのかイマイチ理解出来ないが、それはそれとして、今回はみんな佳い芝居してたんじゃないでしょうか。ロフウが戦いだしてから絵が巧くなってきてますね。もっと早い段階(二巻くらい?)でこうなって欲しかったけど、それでも近頃はそんなに悪癖が気にならずに読めている。この人は多分ロフウとユダとリマが好きなんだな。ロフウとユダとリマが出て来ると活き活きしてる。

『花の慶次 ―雲のかなたに―』

 原御大の絵は『北斗の拳』の十六巻辺りと、『CYBERブルー』の前半辺りで二度完成し、『花の慶次 ―雲のかなたに―』でもう一段階ランクアップしたんだと思うんですよ。それまでの原哲夫漫画には餘り老人って出てこなかったのだけど、『花の慶次 ―雲のかなたに―』には、若水殿や今回のジイさん連中など、魅力的な老人が沢山出て来る。老人の顔を魅力的に描くのは難しくて、『北斗の拳』の頃はそんなに出来てこなかったのだけど、『花の慶次 ―雲のかなたに―』以降、原哲夫は老人作家か、と思うほど佳い老人キャラを量産している。犬飼様なんか堪らんよ。あの演技だけで犬飼様を尊敬出来てしまうよ。
 それに加えて今回は「美々しい罪人ども」が面白かったよね。蛮頭大虎なんて、普通の作家ならイロモノのコメディリリーフにしか出来ないし、「美々しい罪人ども」の集合写真にしても、珍妙になってとても説得力を持たせられないんですよ。特に頭頂にチョンと乗ってる兜が笑いを誘うんですよ。それが、笑いを誘う絵ではあるものの、説得力があるんだ。原御大が持つ最強の力は絵の説得力だ。あれが「美々しい」と説得されれば、読者は「美々しい」と説得されてしまう。
 増してや、河原田城攻めはラオウ様御帰天以降の原哲夫作品に於ける重要なテーマを含んでいる。「主人公に惹かれに夢を見た凡人」を描いている。『北斗の拳』でも、バット、アイン、シャチ、バランがそういうキャラクタだったし、『花の慶次 ―雲のかなたに―』においては村井親子はじめ、捨丸、岩兵衛は勿論、石田三成、今回の蛮頭大虎、雪乃丞もそうだった。多くの場合、凡人であるが故に破滅するわけだが、満足しているので怨みを一切残さない。『CYBERブルー』や『猛き龍星』の失敗はこれら「凡人」の不足が原因で、『花の慶次 ―雲のかなたに―』『公権力横領捜査官 中坊林太郎』の成功は権力に翻弄される「凡人」を巧く描ききった為だと儂は考えている。
 だから紅華会が倒れて以降「凡人」が不足している『蒼天の拳』は多少気がかりだ。原御大は「凡人」を描かせたら他の追随を許さぬ名人だから、是非ともこれからの『蒼天の拳』でも「凡人」が描かれるよう願っている。

『北斗の拳 ジャギ外伝 極悪ノ華』

 ジャギのトゲトゲってフドウだったのかーーーーっ!
 ジャギは鬼のフドウを目指して暴力を振うていたのだね。つまり鬼のフドウはジャギより悪かったわけだ。そりゃ鬼だよ、悪いなー、悪いよー、悪いですねー、フドウ悪すぎだよー。
 倒頭ケンシロウに負けちゃったジャギは「き…今日は/これくらいで/カンベンして/やらあ!!」と池乃めだか、それから五年も行方をくらますなんて、恰好悪いにも程があるな。いいよ、このくらい恥かかないと、あそこまで悪くはなれないわ。然しアンナもあのテンションで五年待てるんだから凄いね。イイコだよ。
 ほいで、あれって五年ぶりの組手でのことだったんだね。いや、違うかも知れないけどさ、そうとしか読めないわな。そして通説に逆らって「羅漢撃」は北斗神拳の伝統奥義だけど、「千手殺」は「有りもしない技を/…勝手に………」作ってたという超展開、ヒロモトさん絶好調だっ!
 ほてから竟に核戦争勃発、アンナは死んだんだろうなぁ、核ミサイルの直撃を食らったようにさえ見えるもの。北斗七星の方角から飛んできたと云うことは、矢張りロシアか北朝鮮のミサイルなんでしょう。『真救世主伝説北斗の拳 トキ伝』で云う「狂った独裁者」がプーなのかキムなのかは考えないこととして、アンナが寝転がって見られる北斗七星の位置から日時を推定出来るんじゃないかなー、と考えた。後日やってみよう。
 最後のページが堪らん可哀想だ。ジャギもアンナも誰も悪くないもんなぁ。強いて云うなら変な慈悲心出して羅漢撃を教えたリュウケンが悪い。他の弟子同様厳しくするべきだった。

週刊コミックバンチ 2009 No.15

 『ウロボロス』が半端だなぁ。作者はこの主人公をどう描きたいのだろう。主人公と副主人公が表裏になっている上に主人公の人柄も表裏になってるからスッキリしない。絵が重いテーマに耐えられてないってのもあるが、主人公の造形に魅力がないんだなぁ。
 『鱗粉女』は昔から少女漫画にある恐怖漫画の体裁なんだけど、いまいち表面をなぞったようにしか見えないなぁ。鱗粉女が怖くないのと、鱗粉女を呼出す合い言葉の出来がよくないのと、鱗粉女の噂が都市伝説らしくないので、ただのハートフル漫画にしかなっておらず、ハートフル漫画であるとすると恐怖体裁の鱗粉女が邪魔なんだ。これも絵が作品の設定に耐えられてないんだなぁ。
 今思うと『ムフロン』なんかはよく出来てた。第三話くらいまでは舐めてたけど、最後の方は結構楽しみにして読んでたもんなぁ。設定と合わない絵だったけど、絵の力はあったからなぁ。

『義風堂々!! 直江兼続 前田慶次 月語り』

 こういう主従結縁のエピソードは大好きだ。戦後教育でなくなった曾ての美しい人間関係を顧うことが出来る。此処で「日本の…」とかいうと浅学がバレるからよくないぜ。洋の東西を問わず主従ってのはこういうもんなんだ。
 それと絵が原哲夫模写から徐々に武村勇治絵…つまり自分の絵になってきてて、これもよい。兼続が縄を切って茂助が「あぐへ!?」という齣と、志乃に花を渡す少女の造作は明らかに本人の素の絵だ。
 あとはガツンとインパクトのある敵役が出てくれれば謂うことはないなぁ。

『花の慶次 ―雲のかなたに―』

 儂、蛮頭大虎大好きなんだよ。全体の雰囲気がその存在を許してるけど、絵として見るとシュールなんだもん。それでいてギャグで済ませられない存在感、原御大ったらどうしてこんな造形が出来るんだろうなぁ。キャラの立て方が尋常じゃねぇよ、小池一夫だって此処までやらないもん。だから原哲夫御大が大好きだ。

『北斗の拳 ジャギ外伝 極悪ノ華』

 シン様だーっ! シン様の汗ダラダラの感じが良いですね。シンの魅力である心の弱さが出てる。
 いい時代になりましたね。ギャグでなく女の子が「アタシはジャギが好き…」って云える時代になったんだもの。そしてこのアンナがなかなかエキセントリックでよろしい。近くにいたら鬱陶しいだろうけど見る分には面白い女の子だ。漫画のキャラクタはこうでなくっちゃ。
 リュウケンが見てるシリンダーは何を溜めて「修行の成果」としているんだ? いやいや、それよりも上部に着いてる胸像が欲しい。成長に合わせて定期的に作り直したりしているんだろうか。気になるぜ。
 ラオウ様の「誰が/北斗神拳/伝承者かをね…」が前後の脈絡からラオウ様御自身を指しているのかケンシロウを指しているのか曖昧に読めてしまうのは狙っているんだろうか。普通に読めばラオウ様のことなんだけど、ジャギを揶揄する目的であるならケンシロウってことになる。でもこの時点でラオウ様がそう仰有るようにも思えないしなぁ……でも南斗十人組手の後ってことは、その可能性もないではないんだよなぁ……。
 面白いことに気付いた。あるキャラクタが誰かに文句を言う際に、ヒロモト様式美なのだろうか、必ず右腕をグッと構えてるよね。「それが/師父に対する/態度ですか!」のトキと「るせェーよ/トキィ!/引っ込んでろ」のジャギが同じポーズで喚いていて、次の次の齣ではトキとジャギが並んで同じポーズになっている。アンナが「コレ………/渡し損ね/ちゃったなぁ…」とキラキラを指で弄んでる絵から、ヒロモトさんは絵が巧い。キャラクタに自然な演技をさせられる人だ。だからこれはきっと様式美だろう。漫画を見易くする為のテクニックだと思う。でもこのポーズは面白いなぁ。舞台演劇のようだ。
 ケンシロウの頬を張るアンナの戦闘力は侮れないぞ、リュウケンにも気付かれず稽古を覗いてんだから。ケンシロウが手を抜いていることを見抜く眼力も素晴らしい。ってこれは野暮なツッコミかな。変と云えば変だけど面白いからいいや。
 そしていよいよジャギがケンシロウに負けちゃう! うっひゃぁっ! 此処まで積み上げてきたジャギが壊れる! 然もその切掛が好きなアノ娘だなんて、ヒロモトさんはなんて残酷なんだ! うああああっ、来週が待遠しいなぁ!

週刊コミックバンチ 2009 No.14

 先週は餘りにも北斗分が少かったんで買わなかったんだけど、『義風堂々!! 直江兼続 前田慶次 月語り』には大事な回だったみたいだねぇ。

『義風堂々!! 直江兼続 前田慶次 月語り』

 そう来るか。上杉謙信の不犯の神聖を敢て損なわせて話の芯とするとは、隆慶一郎的で儂は好み。そりゃ語るも聞くも命を賭けねばならん秘密だわ。仕込んだ頃は輝虎だね。

『蒼天の拳』

 塔の形が微妙に違う……そういえば女人像の左腹に北斗七星がついてたり、色々違うからね、もしかすると女人像は最初から数百体作ってあって、一伝承者につき一体あるのかも。或いは代々の伝承者が伝承するたびに奉納するのか。
 やっぱりあの老人は北斗真君本人なんだろうな。

『花の慶次 ―雲のかなたに―』

 前回から佐渡編掲載の模様。当時愛の前立吹っ飛ばされた時には吃驚したよなぁ。

『北斗の拳 レイ外伝 蒼黒の餓狼』

 近頃妙に見せ方がよくなってるな……今回も動きがいいぞ。予想通りリマがサッパリ……どころか描写もなかったが。あとフリーダの演技もよかったよ。

リボルテック ウイグル 北斗の拳REVOLUTION Series No. 008

 恰好良い! 格好良すぎる! こういうのが欲しかったんだ、最高だよ獄長ぉぉっ!
 筋肉の量、部位の大きさ、お顔、どれもよく似合っており、更に双条鞭だけでなく千条鞭までついていては、もうこれ以上求められるわけはない。御神輿とトゲトゲ壁くらいは自作しても好いんじゃないかと思う。勿論、先行して販売されているケンシロウと並べると大きさは足りないが、それはケンシロウの問題であって、ウイグル獄長の問題ではない。小さいケンシロウがあればよいのだ。『北斗の拳』は原哲夫御大がフランク・フラゼッタの漫画が読みたくて描いた作品なんだ、ということはケンシロウよりラオウ様とウイグル獄長が優先されて然るべきである!
 兎も角これはいい商品だからみんな買うように。

週刊コミックバンチ 2009 No.12

『蒼天の拳』

 祝劉宗武先生劉家拳後継決定!
 位置付けとしては『北斗の拳』のユリアは夏文麗にあたるわけですね。つまり『蒼天の拳』は『北斗の拳』の裏返しのお話で、だから拳志郎と戦う強敵たちは死なないんだ。
 じゃあ潘玉玲はどうなんの、というと、ユリアが前期と後期で人柄や身分が違うように、夏文麗と潘玉玲に分れているわけですよ。潘玉玲は元気で皆に想われるジュウザの妹であるユリアで、夏文麗は病んで死に逝くユリアだ、どちらも戦闘的であるのは、マミヤの要素も入っているのかも知れない。また「慈母星」の要素は美福庵主が担っている。餘りにハイスペック過ぎて曖昧模糊なキャラクタになっているユリアを『蒼天の拳』では分割して描いているわけですね。
 さて、女人像が割れていよいよ例の石碑が登場、拳志郎は詞宝林を点いてこれを解読、北斗宗家の秘話を知ることになり、その中に恐らく西斗月拳の情報も含まれるのだろうが、するとヤサカはどうするのだろうね。 

『義風堂々!! 直江兼続 前田慶次 月語り』

 「羊」は神への生贄を意味するんじゃなかったっけ。つまり「義」は「我を生贄に捧ぐ」になる筈だ。勿論「義」は「己が美しいと思うことをなす」の意なので、まぁいいのだけどね。
 直江兼続が近衛前久の甥って設定になりそう。勿論、これはフィクションで、本当は泉重歳娘か直江親綱娘の子なんだけどね、これが確かでないらしいので、充分許容範囲内の改変。

『北斗の拳 レイ外伝 蒼黒の餓狼』

 「これが…/あたし…」とか「ほら」「一枚脱げば/何も変らない」とか、ユウ様が「ズキン」で見た叫ぶリマのイメージとか、ギャグかと思った。特に素っ裸のエバ様は『コブラ』のノリ、寺沢武一だよ。
 エバ様のエピソードがまだ弱い。「けれど/ほどなく/彼らは確信/しました」に説得力がない。

『漫画DD北斗之拳

 色がないのが辛いなぁ。体が小さいから革ジャン破っても目立たないんだ。責めて色が付いていればなぁ。

『北斗の拳 ジャギ外伝 極悪ノ華』

 まさかの羅漢撃修得! リュウケンまで、ラオウ様まで認めちゃってるよ!
 でもこのジャギって、明らかにケンシロウの成長を助けちゃってるよね。「型通りで/自分じゃ考えてねぇ…/優等生な組手/しやがって!!」「怒りや憎しみを知り/乗り越えた者にしか/北斗神拳は/体得できんのだァ!!」なんて重大なヒント与えちゃってからに。
 アニキとアンナの居る場所、廃屋じゃなくてお店だったんだね。バイカーが集まる茶店といったところか。アンナの夢が「半分しか/叶わない…」って何だろうな、想像出来ないが、ジャギの転落に拘りそうではある。テロのニュースは多分伏線。
 ジャギが北斗七星に指差すシーンは好いなぁ、青春ドラマしてるなぁ、それが破れるんだろう、可哀想になぁ…。嗟乎、二週間も休むのか、待遠しいぜ。

週刊コミックバンチ 2009 No.11

『北斗の拳 ジャギ外伝 極悪ノ華』

 巻頭グラビアがチャラいファッション誌か90年代の写真集みたいで面白い。
 今回のお話は南斗十人組手をハミゴにされてまた憤るの巻、ユリアが記号的に描かれていて如何にもだが、ジャギってば青いなぁ、妬んでてもトキのことは信用していたんだね、それだけにハミゴにされて凹んでる。アンナの持ってきたブレスレッドらしきもののセンスは兎も角、御説教はとても良い感じ、ジャギったら勇気づけられて羅漢撃に励んでいる。
 でも報われないんだよなー。

『DD北斗之拳』

 体が小さいから衣裳ボケが伝わりにくいよ。

『義風堂々!! 直江兼続 前田慶次 月語り』

 助太刀だった筈じゃ…?

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